あんどぅ徒然草② 「AI化が急速に進む中で今・・・」

前回は。今起こっている本質的変化の一つ目「人生百年」をどう生きるかについてお伝えしました. 人生百年を4分割したその後半の50年、何よりも第三の時代50歳から75歳までを第一戦でいきいきと働きながら創造的に暮すことが、その後幸せに長生きをするためにとりわけ大切なのだとお話いたしました。50歳を過ぎた私たちの体は、油断をしていれば、どんどん筋肉が落ち、早く寝たきりになってしまいます。心して体を鍛えなければと自ら、つとめて、体を動かしています。軽いトレーニングを定期的に取れるといいのですが。

つい最近、何気なく読んでいた本の中にパラレルキャリアという言葉を見つけました。こんなことばも存在しているのですね。人生を4等分して、後半の50年で2つの仕事をという考え方とはまた違ったものですが、100年という時間の長さの中で本当にさまざまな可能性がひろがって来ると思うと楽しくなって来ます。パラレルキャリアについては1993年に発行された、「現代経営学の父」と呼ばれるピーター・ドラッガーの著書「明日を支配するもの」に詳しく書かれています。パラレルキャリアとは、1つの組織に依存して仕事をするのではなく、第二、第三の仕事を持つことを表します。一つの仕事に依存することは、少し前の日本なら終身雇用制度・年功序列といった制度があったので一つの組織に長くい続けることが自然だったのでしょう。けれど、時代が変わり、さきの読めない、予想困難な社会になるだろうことが確実な今、一つの仕事に依存する生き方は果たして本当によいことなのかを問いなおすときが来ているのだと思うのです。誤解をさけるために、いっておきますが、一つの仕事に人生をささげる事がわるいといっているのではありません。ではパラレルキャリアになるとどんなよい事があるのでしょうか??

まず、第一に時間の使い方が違って来ます。1つの仕事だけをしていれば、全てのエネルギーをその仕事に費やすことができますが、それが、逆にダラダラと時間を過ごす原因にもなるのではないか。 いくつもの仕事をこなす人ほど時間を効率的に使う術を身につけるチャンスがあるのではないかと思うのです。

そして次に必要になってくるのは創造力(クリエイティビティ)なのだと思います。毎日、同じ仕事をしていると、それに関する知識や経験は豊富になりますが、一方で、固定観念ができてしまい柔軟な思考ができなくなり、クリエイティブなアイデアが生まれにくくなるのではないか?それにたいして、いくつも仕事をすることで一つの仕事で得たものを別の仕事に応用できることもあるでしょう。これからの時代は創造力が求められる事になるでしょう。その創造力を育てる事については今後、勉強会「ひまわり」で勉強を進めていきたいと考えます。

前置きが長くなってしまいました。やっと第2回のテーマにたどりつきました。現代は急速なAI化により私たちの生活にもかなりの変化が進んでいます。 AIとロボットの進化によって人のやる仕事は今より少なくなると言われているのです。

一部の車やリニアモーターカーは実験化を終え、すでに自動運転されています。AIソフトが将棋や囲碁のプロ棋士に勝利したとか、ロボットが接客をする世の中が来るといった人工知能(AI)に関するニュースが毎日のように報道されています。近い将来、人工知能が世の中に普及したとき、私たちの生活は大きく、変わっていかざるをえません。

あと20年もすると、今ある仕事もAIに取って代わられてしまい、かなりの仕事が近い将来なくなるといわれています。たとえばタクシードライバー、弁護士、コールセンター業務、飲食店の接客業などです。

つい最近「次世代コンビニ レジも不要 ゲート通るだけで、清算」という新聞の見出しに目が留まりました。私たちの日々の生活は確実に変化しています。ローソンが人件費削減・人手不足の解消・販売戦略の強化などを狙い、大手電機メーカーの協力を得て実験施設で実験を重ねているそうです。この実験施設もまもなく現実となるでしょう。それを待つまでもなく、私は先日、近くのスーパーでこの清算機に出会いました。時代の変化をじかに感じた瞬間でもありました。

人工知能の開発が近年飛躍的に伸びた理由に「ディープラーニング(深層学習)」という新技術があります。これまでのコンピュータによる機械学習では、人間が出した指示に対して人工知能が処理をするという流れでしたが、ディープラーニングはコンピュータが自律的に学習し進化していく、人間の脳に近い仕組みです。最近話題となっている、このディープラーニングを取り入れて、人工知能自らが学習した成果によるものです。

人工知能の進化によって、たとえば車の自動運転が実用化されると、物流は効率化し、交通事故による死者も大幅に減少するはずです。介護業界は、介護ロボットの導入で慢性的な人手不足を解消できるかもしれません。いずれにせよ、背景には日本が抱える少子高齢化の問題があります。労働人口の減少で慢性的な人手不足が予想され、移民の受け入れ、定年延長といった解決策の1つとして人工知能の活用があるように思われます。

このように、人口知能は「人間から仕事を奪う」というマイナス面だけではなく、その進化によって、私たちの生活にたくさんのメリットをもたらしてくれるでしょう。人工知能と人間が役割分担をしていけば、今問題となっているかなりの事も、解決されるのではないかと思います

さて、それではAIがどんどん発達していく中で、AIを活用しながら、 私たちができることとは、どんなことになるのでしょうか。これまでとは違って来るはずです。たとえ人類の脳に近い仕組みを人工知能がもったとしても、人間でなければできない事があるはずです。これまでのように、決まった事をおぼえて、その知識の量を測るような、知識偏重の詰め込み教育ではなく、新しい事を考え、解決していく力が求められるようになるはずなのです。これが創造力だと思います。そのために「創造力を育てること」その方法論が必要になってくるのです。

いま、この分野は、研究がどんどん進められていて教育界でも学び方がアクティブラーニングの方向にむかい、プログラミング教育も教育界だけではなく、産業界も共同で開発を目指しています。また日々の学習教材に工夫を凝らし、子どもたちが考えながら、学習を進められるよう教材も開発されています。これらの動きを「ひまわり」でもしっかり追っていきたいと思います。

(次号に続く)